CAD/CAM ネスティングソフトウェアは、初級レベルのものからホビー用、そして高度なレベルの企業向けパッケージまで多くの種類があり、選択に事欠きません。
ここでは、考慮すべき要素をいくつか説明します。
- そのソフトウェアは現在使用しているすべての装置やアプリケーションをサポートするかどうか?
高度なソフトウェアを使用することで、すべてのプログラミングを単一のソフトウェアソリューションに統合できます。これはプラズマ、レーザー、ガス溶断、ウォータージェットなどの複数の切断プロセスにも対応できます。パンチ、ドリル開け、開先切断その他を組み合わせてコントロールすることも可能です。さらに、CAM ソフトウェアは実質的にすべての装置ブランドとモデルをサポートします。入門レベルのソフトウェアでは、単一の装置しか制御できないことがあります。 - そのソフトウェアは使い易いかどうか?
プログラムのデザインには優劣があります。ソフトウェアのインターフェイスが直観的に簡単に理解できるものかどうかを考慮します。いくつの異なるスクリーンが必要か?作業を完了するために複数のプログラムを切り替えることが必要か?ソフトウェアが生産性を念頭に設計されている場合は、作業がより速く、少ないステップで完了できます。 - どのような材料の節約が期待できるか?
より高度なソフトウェアに切り替えた瞬間に、材料の利用効率改善に気付くでしょう。これは洗練されたアルゴリズム、自動ネスティングに使用される最適化テクニック、そして板の在庫管理やワークオーダー処理などの機能によるものです。材料利用の数パーセントが改善するだけでも、溜まり溜まれば大きな節約となり、ソフトウェアのアップグレードに投資した額は簡単に取り戻せます。 - 運用コストを削減できるかどうか?
ピアス数を削減して消耗部品のコストを低減したい場合は、ソフトウェアが一般的なライン切断、チェイン切断、ブリッジ切断のようなオプションを提供できるかを考慮します。
ビルトインされた専門知識がもたらす、より良い部品品質は部品クリーンアップのための二次作業を少なくします。プラズマとレーザー切断で接触防止機能を使用することは、高価な切断ヘッドの損傷を回避します。 - どのような部品品質が期待できるか?
一回で仕事を正しく完了することを確かにし、できる限り二次作業を避けたいと考えるのであれば、高度なソフトウェアが解決策かもしれません。優れた NC コードはエッジの品質を自動的に改善し、ドロスを低減し、穴の先細りを減らし、鋭利な角を切断し、最適な長さやスタイル、角度などのリードを追加します。ソフトウェアがこのような作業の側面を扱えるかどうかを調べるか、生産用に使える無料のトライアルをリクエストして実際に試してみます。 - 部品作成と CAD インポートについてはどうか?
ほとんどすべての CAD/CAM ネスティングプログラムは標準の DXF と DWG CAD ファイルをインポートできます。しかし、高度なソフトウェアはまた、独自の統合された 2D CAD プログラムや様々な形状の部品ライブラリを搭載しています。さらに、3D CAD を使用して部品を作成する場合は、ソフトウェアが 3D CAD を直接インポートできるかどうかも考慮が必要です。 - そのソフトウェアはカスタマイズできるかどうか?
柔軟性の高い、あるいはモジュラータイプのソフトウェアパッケージを購入する方がメリットがあることがあります。このアーキテクチャは、実際に必要な機能とオプションだけに料金を支払うようにします。 - 生産性を高めるその他の方法があるかどうか?
そのソフトウェアが接触回避機能に対応できるか尋ねます。この機能は、ヘッドを完全に上昇させずに、部品の先端が板の上に乗るのを自動的に回避できるので、切断から切断のサイクル時間を劇的に削減できます。また、スケルトン材料をテーブルから除去してリサイクルするのを簡単かつ安全に行うスケルトンカットアップ機能があるかどうかも考慮します。 - 現在使用している ERP または MRP システムと併用できるか?
ERP (enterprise resource planning) または MRP (manufacturing resource-planning) システムを使用している場合は、既存のソフトウェアを新しい CAD/CAM ネスティングソフトウェアに統合すると大きなメリットがあります。高度な CAD/CAM ソフトウェアソリューションのみが ERP/MRP 統合に対応できます。お使いの特定の ERP/MRP ブランドに専門知識がある CAD/CAM プロバイダーとともに統合を行うことが理想的です。 - 他に考慮すべき機能はあるか?
CAD/CAM ネスティングソフトウェアは、異なるユーザーやアプリケーションに対応できる無数の機能を搭載しています。ソフトウェア製品の一連の機能を検討し、具体的なニーズにどのように対応できるかをプロバイダーに尋ねるようにします。 - 購入後にどのようなトレーニングやサポートが提供されるのか?
ソフトウェア開発者から提供されるサポートの質は非常に重要です。サポートは購入代価に含まれているか?専門家による電話サポートが含まれているか?サポートに制限はあるか?どのようなトレーニングが提供されるのか?それはオンライントレーニングか、ビデオか、あるいは対面式か?ソフトウェアのアップデートは別料金か、それとも購入代価に含まれているのか?これらの質問に事前に回答を得ることで後日問題が生じることを防ぎ、ソフトウェアから最大限のアップタイムと最適な成果を得ることが可能になります。