吊ピース、アタッチメントの除去といった近接切断には、通常、ガス溶断、カーボンアークガウジング、あるいは従来のプラズマ切断ツールが利用されてきました。Powermax® の新機能、フラッシュ切断により、こうした作業がより効率的に行えるようになりました。
Powermax ユーザーは、特許取得済みの FlushCut™ 消耗部品を使用すれば、アタッチメント、吊ピース、アイプレートのような母材上の突起物をワークピースにピアスしたり傷つけたりせず、できるだけ母材に接近して切断できるように設計されています。傾斜角度付きノズル穴と母材表面を倣うフラットなガイドシールドが母材上の余分な突起物を 5mm 程度の高さまで除去可能とし、二次的修正のためのグラインダー作業を軽減します。
FlushCut 消耗部品は、以下に挙げる Powermax のトーチおよびシステムによるマシン、ハンド用途のいずれでも使用できます。
システム | 推奨アンペア数 | トーチシリーズ |
Powermax125® | 125 A | Duramax® Hyamp™ |
Powermax105® | 105 A | Duramax® |
Powermax65/85/105 SYNC | 65/85/105 A | SmartSYNC® |
45 A | Duramax® |
注:FlushCut 消耗部品は Duramax レトロフィットトーチとは互換性がありません。
利点
最大生産性
- フラッシュ切断の熱影響領域 (HAZ: Heat Affected Zone) はガス溶断の約 10 分の 1 と低く、母材により接近して切断することが可能です。
- ガス溶断で必要な前処理 (ガス設定、パージ、予熱など) が低減されます。
- 複数パスのため余計に時間のかかるカーボンアークガウジングとは異なり、ラグとアタッチメントを単一パスで取り除くことができます
* ラボ測定結果による
利点と従来のプラズマ消耗部品の比較
- 傾斜付きノズル穴を持つ FlushCutTM を使うことにより、後工程の母材の表面金属残留物質を最小限にすることで、二次的に必要になる研磨を減らすことができます。
- FlushCut 消耗部品のアークが 45 度傾いているため、吊ピースをより水平に除去でき、吊ピースの再利用がより容易になります。
- シールド上でガイドとなる平面を使って、母材を倣いながら加工できるので、加工中に母材を傷付けることがなく、修復にかかる手間と費用を削減できます。
プラズマによりプラズマフラッシュ切断の利点とガス溶断、カーボンアークガウジング、従来のプラズマ切断との比較についての詳細はこちら