フラッシュ切断
代表的なフラッシュ切断の適用が可能な用途には以下のものがあります。
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吊ピース、アイプレート、および材料取り扱い用の仮付け溶接サポートの除去
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切断後のベースプレートの軽い洗浄
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エンドキャップの除去
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I ビームおよび H ビームのアクセスホール (「ラットホール」) 切断の溶接
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ボルトとリベットの除去
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キャスティングスプルーの除去
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コンクリート内部の鉄筋切断
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作業プラットフォーム/接地アタッチメントの除去
プラズマフラッシュ切断とガス溶断の比較
ガス溶断に比べ、プラズマでは全体の前処理 (ガス設定、パージ、予熱など) にかかる時間が少なくなり、作業の効率性が上がります。また、ガス溶断とは異なり、プラズマはステンレスやその他の非鉄金属製のアタッチメントも除去することができます。
さらに、Powermax® システムによる切断では、ガス溶断使用時と比較して熱影響部 (HAZ) が約 80% 削減されるので、特にフラッシュ切断の用途に有益であり、以下に挙げるいくつかの重要な利点をもたらします。
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母材に近接した切断がより安全にでき、二次研削を最小限にすることができます。
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母材に接近して切断することにより、アタッチメントのより多くの部分が再利用できるようになることに加え、母材の損傷を回避できるので、材料費と人件費を削減できます。
* グラフはラボ測定結果による
プラズマフラッシュ切断と炭素アークガウジングの比較
カーボンアークガウジングでは、仮付けアタッチメントの両側の溶接を取り除くのに複数のパスが必要となり、余計な作業時間とリソースがかかります。Powermax システムを使用すると、オペレーターは、ラグとアタッチメントを単一の切断パスで除去することができます。
また、プラズマを用いたフラッシュ切断は静かで煙の量もより少なくなるため、屋内、屋外を問わず全体的な工業上の衛生が改善されます。
FlushCut 消耗部品
Powermax システム用の FlushCut™ 消耗部品は特許取得済みで、プラズマアークが 45 度の角度でトーチから出ることを可能にする非同軸ノズル穴デザインを備えています。この特許取得済みの新設計により、Powermax ユーザーは母材により近づいて作業を行うことができます。また、FlushCut 消耗部品は母材に非常に近い場所で切断できる独自の機能があるため、アイプレート、アタッチメント、仮付け溶接箇所を再利用できる可能性が高くなります。