HyPerformance® Plasma HPRXD® によるテクノロジーアップグレードで生産性を倍増した鋼材加工センター
会社名と事業内容
A.J. Forsyth は従業員数 185 名、カナダのブリティッシュコロンビアに 7 か所の施設がある創業 102 年のフルサービスの鋼材加工センターです。2001 年に Russel Metals グループの傘下に入り、A.J. Forsyth は製鋼工場から直接購入して付加価値のある鋼材加工を行うことを専門としています。これらの工程には、正しいレベリングでの長さ切断、パイプや管の切断、プラズマ切断、CNC 金属加工が含まれます。標準手順では、フランジ、板、バー、シート、パイプ、管、空洞のスチール管などを各業界向けに扱っています。A.J. Forsyth は炭素鋼、スチール、アルミ、その他の非鉄特殊金属製品をさまざまな形状や仕様で提供し、板サイズは 10 フィートから 48 フィートに及びます。
抱えていた課題
製造の需要が高まるにつれ、顧客の要求に対応する同社の能力は限界に達するようになり、特に納期が 2~3 日と短い場合に困難が生じていました。1 日 2 回の 10 時間シフトを週 4 日、さらに 3 回の 12 時間シフトを週末に組んで作業にあたっても、10 日間におよぶリードタイムを短縮することができませんでした。「新しい注文を受け付けられず、顧客はもっと納期が短い他の業者に鞍替えし始めました」と語るのは支社のマネージャー、ゲリー・ハンドリー氏です。
10 フィート x 50 フィートの旧型のプラズマ切断装置 2 台のうち 1 台に生産量の 95% が集中していることも問題を悪化させる要因でした。15 年を経ているプラズマ切断・ガス溶断装置は、ガス溶断が必要なときにだけ使用されていました。5 年前に HPR260 を搬入した際に、もう 1 台あったプラズマシステムは品質が顧客に受け入れられないという理由で使用されなくなりました。「5 年前に導入した HPR260 は非常に信頼性に優れ、作業量をよくさばいています。」HPR260 を導入して以来、古い方のシステムはたちまち時代遅れになりました」とハンドリー氏は続けます。「もう 1 台 Hyperformance 装置を追加し、2 台目の切断機テーブルの生産性を高め、需要に対応することが決定されました。」
解決策
ハンドリー氏は Hypertherm の認定システムインテグレーターと相談し、テクノロジーアップグレードに対する最善のソリューションについて話し合いました。その結果、両方の切断装置を全面的に変革することになりました。最初のフェーズが一番たいへんでした。古い切断装置のコンポーネントがすべて取り外され、システムはガントリーとレールを残すのみとなりました。HPR260 は強化された切断装置に移されました。新しいドライブモーター、ラック、ピニオン、ギアがレトロフィットされ、 EDGE® Pro CNC と ArcGlide® THCが追加されました。統合作業中、新しい XD コントロールボードとファームウェアが HPR260 電源装置に取り付けられ、新しい XD トーチとリードセットが最新テクノロジーを備えた HPRXDでのアップグレードを完全なものにしました。
生産性の高いテーブルには新しい HyPerformance HPR400XD が HPR260 に替わって取り付けられました。ダウンタイムを最小限にするために、レトロフィットは週末に行われました。ハンドリー氏は「当社の顧客には HPR260 のハイディフィニションの切断品質の方が好まれたため、この装置は常に稼働に追われ、従来のプラズマ装置の方はあまり利用されていませんでした。HPR400XD の取付けは非常に素早くできました。金曜日のシャットダウン時に開始して、日曜日には切断を行っていました。」
結果
「生産性が二倍以上に高まりました」とハンドリー氏は語ります。「これまでは 1 台の切断テーブルで週に 116 時間の切断時間だったのが、2 台のテーブルで 232 時間に週あたりの切断時間が増加したため、受注処理が大幅に速くなり、また切断速度もこれまでの 400 インチ/分から、1,000 インチ/ 分に急増しました。当社は HPR 260 にたいへん満足していましたが、XD と ArcGlide にアップグレードしてからは、切断速度の向上、ノロの減少、素晴らしい切断品質に目を見張っています。このアップグレードによって、両方のテーブルで同じ消耗部品とコントローラーが使用できるようになったので、オペレーターも喜んでいます。投資額は 1 年以内に回収できる模様で、お客様は切断品質と短縮された納期に満足しています。最新の切断テクノロジーがお客様に最高の価値をお届けできることがわかったので、当社の他の支社でも同様のアップグレードを検討中です。」