ウォーターテーブルでアルミを切断するのにプラズマを使用できますか?
プラズマを使ってウォーターテーブルでアルミを切断すると、アルミの小さな粒子と酸化アルミが形成されます。これらの粒子は水面に当たると冷却され、テーブルの底に沈みます。水は酸素と水素で構成されているので、底面にたどり着いた酸化アルミは酸素を吸収して水素を残します。この水素が水面に浮上すると泡になり、それが弾けて周りの空気に小量発散されます。
この水素生成はたいていは無害ですが、ウォーターテーブルによっては水中のタンクやチャンバーを使用するものがあります。このタンクやチャンバーは、水を低圧の圧縮空気に入れ替えることでウォーターテーブルを素早く上下させます。このタイプのウォーターテーブルが使用される場合、酸化アルミの粒子のいくらかが低部チャンバーの内部に付着することがあります。チャンバー内で酸化アルミは酸素を吸収し、水素を残します。装置の使用時間が累積するにつれ、比較的大きな水素の泡が形成され、点火源があると爆発することがあります。
アルミ切断を開始する前に、ウォーターテーブルのメーカーやその他の専門家に相談してリスク評価を実施し、水素ガス滞留を防止して爆発の危険を排除してください。
また、ウォーターテーブル、ヒューム抽出 (換気)、切断システムのその他のパーツがアルミ切断を意図したものであることを確かめてください。
水素ガス滞留を防止できるまでは、プラズマトーチを使ってアルミ合金を水中やウォーターテーブル上で切断しないでください。
注:正しい対策を取ることにより、ほとんどのアルミ合金はウォーターテーブル上でプラズマ切断できます。 例外はアルミとリチウムの合金です。アルミリチウム合金は水気のある場所では絶対に切断しないでください。